- 睡眠時無呼吸症候群の在宅検査(自宅で行う検査です。検査会社に委託。申し込みは当院で行います)。CPAP(持続陽圧呼吸療法)の適応を満たしていれば当院にてCPAP療法が可能です。治療用のマウスピース作成については近隣の歯科医院にお願いしています。
- 臨床心理・神経心理検査(複雑な検査は臨床心理士出勤日に来院していただきます)
A:発達及び知能検査
・JART(Japan Adult Reading Test): NART(英国)の日本語版で認知症患者さんの病前の知能を推定することができます。漢字熟語の音読課題50語より成っています。検査時間はおおむね5分程度で、予測IQ:76〜124です。
B:認知機能検査その他の心理検査
(ア)操作が容易なもの
・SDSうつ性自己評価尺度
・HDSRハミルトンうつ病症状評価尺度
・CMI健康調査票
・GHQ精神健康評価票
・COGNISTAT(コグニスタット):Neurobehavioral Cognitive Status Examination(米国版)の日本語版です。認知機能の多面的評価を目的として開発されました。認知症患者さんの認知機能をいろいろな側面から観察することができ、結果をプロフィールで表示できます(例)。 認知症患者さんの診療にたいへん役に立つ検査です。検査時間は30分程度です。
(イ)操作と処理が極めて複雑なもの
・WMS-R(ウェクスラー記憶検査):記憶障害(物忘れ)のより詳しい検査です。記憶障害のみにとどまっている軽度認知障害(MCI)の人に適宜行います。
・WAIS-III成人知能検査
- その他の検査(上記心理検査の日程に準じます)
・FAB(前頭葉機能検査):前頭葉の働きを測定します。認知症の人に適宜行います。
・FCAT(Financial Competency Assessment Tool。金銭管理能力評価検査):認知症高齢者の金銭管理の問題は他の生活行為に明らかな障害の認められない軽度認知症の段階から出現することがあります。このため従来の精神発達遅滞(知的障害)などを念頭においた基準で考えられてきた知能検査などでは高齢者特有の能力低下の判定は必ずしも十分でありませんでした。FCATは高齢者の金銭管理能力を客観的・詳細に判定するために開発されたもので、成年後見制度の鑑定をおこなう際に有用な検査です。FCATを用いての鑑定書記載例はこちらです。
4.血液検査・頭部MRI検査・脳波検査
・必要な場合に血液検査を適宜行います(当院では採血日が決まっています。急ぎの場合は近隣の内科医院に依頼しています)。
・頭部MRI検査は隣にある「藤沢クリニック・MRI室」にお願いしています。通常待ち時間は1週間以内です。
・脳波検査は狛江市にある慈恵会医科大学第三病院にお願いしています。